自分と患者を守るためのワークスキル

~患者も自分心も大切に~

看護師が大切にしたい仕事の倫理観

看護師の仕事は専門的な知識や技術だけでなく、高い倫理観に支えられています。
倫理とは人として、専門職として守るべき行動の基準や規範のことです。
患者からの信頼を得て、尊厳を守りながら適切なケアを提供するために、すべての看護師が心に留めておくべき大切な考え方と言えます。

最も基本的な倫理の一つが、守秘義務でしょう。
仕事を通じて知り得た患者の個人的な情報を、本人の許可なく他人に漏らしてはならないというルールです。
これには病名や治療内容はもちろん、家族構成やプライベートな会話の内容も含まれます。
たとえ職場外であっても、患者の情報を話題にすることは許されません。
義務が守られることで患者は安心して自分のことを話し、必要な医療を受けられます。

次に大切なのが、患者の権利を尊重することです。
病気や怪我で心身が弱っているときでも、一人の人間としての尊厳は守られなければなりません。
治療方針についてわかりやすい説明を受け、自らの意思で治療法を選択する権利を尊重することが求められます。
看護師は患者が最善の選択をできるよう必要な情報を提供し、その意思決定を支える役割を担うのです。

どのような患者に対しても、公平な看護を提供する姿勢も欠かせません。
年齢や性別、社会的地位、病気の種類などで態度を変えることなく、すべての人に平等に、その人にとって最善の看護を提供することが専門職としての務めです。
これらの倫理観は、日々の業務の中で常に意識すべき看護師という仕事の土台となります。